2016-10-16

なかなか寝付けず、本を読んでた深夜0時過ぎ。
ガラッとわたしの部屋のふすまが開いて、お父さんが「お母さんが、お母さんが、危ない」と言う。


急いでお母さんの部屋に行く。

 

お母さんは癌が肺にも転移していて、自力では少ししか酸素が取り込めないので、常に酸素マスクを付けているのだか、酸素濃度測定器をお母さんの指にはめると、酸素量が60%しかない。

 

測定器が壊れてるのかと、お父さんが自分の指にはめるとちゃんと98%と表示される。

 

お父さんはパニックになって何回も「測定器が壊れてるんじゃないか、もう一回測ってみよう」と言う。

 

主治医の携帯に電話をすると、「酸素濃縮器の設定が高すぎると二酸化炭素が発生して逆に苦しくなるので、少し酸素量を下げてみてください」と言われるが、その通りにしてみても測定器の表示は変わらない。

 

冷静になって、酸素マスクのチューブを辿ってみると、マスクと酸素濃縮器本体が外れていたので、慌てて繋ぐ。

 

5分後にもう一度お母さんの酸素量を測ると97%まで回復していた。

 

緊急事態こそ冷静にならないと。
泣いてる場合じゃない。